<基本目標1> 産業振興により「活気あふれるまち」をつくる

<基本目標1> 産業振興により「活気あふれるまち」をつくる

【成果目標】

■ 企業誘致等による若者雇用者数         250人

■ 起業、第二創業による新規地元雇用者数      20人

【基本的な方向】

■ 農業への新規就業者数              25人

【現況・課題】

○ 伊万里港は東アジアに至近距離にあるという優位性を有しており、これまで工 業団地の開発やコンテナターミナルの整備により、西九州北部地域における東ア ジアへのゲートウェイとして発展してきました。

○ 平成27年(2015年)2月には、西九州自動車道の市内区間の一部が開通し、福岡都市圏や近隣都市への交通アクセスが飛躍的に向上しています。

○ 第一次産業である農林水産業については年々就業人口が減少しており、就業者の高齢化も進んでいます。

○ 平成26年(2014年)の転入・転出状況をみると、東京など三大都市圏よりも近隣の福岡県や県内近隣市町への若い世代の転出超過が顕著になっています。

○ 平成27年(2015年)3月卒業の伊万里・有田地区の高等学校5校の進路 状況においては、伊万里・有田管内の新規高卒者の求人数は充足しているものの、 就職者のうち約半数が県外の企業に就職しているとともに、アンケートの結果においては、生徒の5割を超える進学者のうち将来地元に就職したいと考える人は 2割程度と低い状況となっています。

【基本的方向】

○ 市内企業の育成とともに、本市の地域特性や潜在能力を生かした起業、創業の支援、企業誘致等に取り組むことにより、雇用の場の拡大を図ります。

○ 若い世代の市内就職を促進し、市内定住を図ります。

○ 市内企業等の生産性の向上に向け、関係機関が連携した支援を行います。

○ 若者や女性が働きやすい職場環境の創出をめざし、テレワークなどICTを活用した新しい働き方についても、民間事業者等と連携し普及を推進します。

○ 農林水産業については、後継者の確保や育成をはじめ、6次産業化などによる所得の向上のための施策を推進します。

【具体的な施策】

1.地域産業の競争力強化

(1)企業誘致の推進

    企業等の新たな設備投資に関する情報を幅広く収集し、製造業を中心とした企業誘致を推進するなど雇用の場の拡大に努めます。
大学新卒者やUIJターン希望者の就職先となるオフィス系企業の誘致を推進するとともに、首都圏の企業のサテライトオフィスの誘致や本社機能の移転について企業への働きかけを行います。
また、臨海型の工業団地の開発を促進するなど、企業誘致の受け皿となる産業用地等の確保に努めます。

(主な事業)

・企業立地勧奨事業

・ビジネス支援サービス業等立地促進事業(新)

・伊万里港浦ノ崎地区開発促進事業(新)

・伊万里港ポートセールス推進事業

(2)中小企業の振興と起業支援

   中小企業等の競争力の向上を図るため、支援体制の確立と各種支援制度の充実に努めます。

   また、起業や第二創業などについても積極的に支援します。

(主な事業)

・創業支援事業(新)
・伊万里ブランド販売促進事業

(3)設備投資の促進

   技術の高度化等の設備投資に対する税の不均一課税や奨励金の交付などの優遇措置等により、企業等の事業拡大を支援するとともに、雇用の拡大を図ります。

   商工会議所等との連携による経営診断や指導、融資制度の活用、新商品の開発支援等により中小企業の経営基盤の強化に努めます。

(主な事業)

・工場等設置奨励事業
・中小企業振興資金貸付事業
・新商品開発支援事業(新)

(4)市内事業所における雇用の促進

   県内および福岡県内の高校や大学に対し、市内企業の情報を提供し、学生の市内企業への関心を高め、市内企業への就職を促進します。

   また、教育や福祉施策についても、雇用拡大の側面から捉えた事業の展開に努めます。

(主な事業)

・企業説明会開催事業(新)
・特別支援児童サポート事業

(5)ICTを活用したワークスタイルの推進

   クラウドソーシングを活用した働き方やインターネット上の販売支援のシステムを活用した商品の販売など、ICTを活用したワークスタイルについて民間団体等と協力しながら推進します。

(主な事業)

・クラウドワーク推進事業(新)

(6)農林水産業の振興

    認定農業者への農地集積による経営規模の拡大を図るほか、新規就農を促進するための研修会等への参加促進、青年就農給付金の対象とならない親元就農の支援など、地域農業の担い手の確保と育成に努めます。
また、農林水産物の高付加価値化など6次産業化を促進するとともに、農産物直売所等の活用により、地産地消の推進や流通コストの削減など、第一次産業従事者の所得向上を図り、職業として選択できる第一次産業を目指します。
畜産については、伊万里牛としてのさらなるブランド力の向上に向け、飼養技術の向上を図るなど、品質の維持と向上を促進します。

(主な事業)

・新規就農給付金支給事業
・親元就農奨励金支給事業(新)
・人・農地プラン推進事業
・6次産業化支援事業
・伊万里牛振興会支援事業
・農業研修支援事業(新)

【重要業績評価指標】

項目 基準値 重要業績評価指標(KPI) 企業誘致件数

3件 (平成26年度) 15件(累計) ※うちオフィス系5件

起業、第二創業の件数

10件(累計)

6次産業化による新規加工食品数

5件(累計)

新規開発商品

10品(累計)

大学等への市内就職のPR

4回(累計)

新規認定農業者数

8人 (平成25年度)

25経営体(累計)